#9 こどもにかける言葉をひと工夫
子どものにかける言葉には、コツがあります。
言葉ひとつで、子どもたちの目が一気に輝いたり、持っている力以上のものを発揮できたりします。
指導が上手い先生ほど、この言葉の操り方が上手く、いわゆる「のせ上手」です。
テレビの名司会者や、お笑い芸人さん、詩人、政治家、ミュージシャンから学ぶところも多いと思います。
今回は、子どもに実践する中で、これは上手く伝わったな、うまくノッたなという言葉を紹介します。ぜひ、学校でも家庭でも使ってみて下さい。
課題 → ミッション、〇〇大作戦(ドッジボール大作戦。おやつゲット大作戦)
担当 → リーダー、〇〇大臣、◆◆博士、△△王子(はいぜん大臣、虫博士、野菜王子)
問題 → クイズ
正解 → 天才!!
良い → 最高!
上手い → センスある!
不正解 → おしい!(失敗ではない)
成長 → パワーアップ
名前を書く → サインする
意見交換 → 作戦タイム
一位 → チャンピオン
など自分がヒーローやヒロインになる系 は、やはりマンガやアニメの主人公のようで、子ども達ものってきます。少し年齢が上になると、王子のようなフィクションよりも、大臣が響くようなところも面白いです。(笑)
想像する → 頭のテレビに映す (~について説明するから、頭のテレビに映してね。)
上手くできたこと → エッヘン (〇〇くんのエッヘンを教えて。)
優しい → ふわふわ
厳しい → ちくちく
など抽象的な概念をイメージに落とし込む系は、小さい子に説明する時に役に立ちます。
子どもの頭の中を想像し、同じ感度まで合わせないと、一生懸命話しても伝わりません。
子どもに伝わらないのは、子どもが不真面目だからでも、分からないからでもなく、実は思考のギャップだと思います。
今回紹介したちょっとしたコツで、同じイメージを頭の中で共有できた瞬間の快感はとても良いものです。
子どもの力を引き出し、笑顔が増える手助けになればうれしいです。